2011年5月25日水曜日

仏は働き足りぬものだけを生かしている

 仏は働き足りぬものだけを生かしている。生かされているものは、これから何でもできる

 生かされているということは、必ずこの世に使命を持って生まれてきています。つまり、生きていることだけで意味があるということです。自らの手で、生かされていることを放棄することは許されません。天寿を全うという言葉がありますが、それは十分働いたよということで、生かされている以上、まだまだ働き足りないということです。
 逆に、生かされているということは、まだまだ死なないということですから、これからなんでもできます。すべては神様の掌の中です。もがきあがかず、なるようになるの精神で、生きることを楽しみましょう。生きている使命は必ず全うしなければならないのですから、いまさらじたばたしても仕方ありません。
 生きていることを楽しみましょう。
 

2011年5月11日水曜日

人間には三つの坂がある

 人間には三つの坂がある。小泉元総理が用いていたセリフです。「上り坂、下り坂、まさかの坂」の話です。この中で肝心なのは「まさかの坂」で、まさかの時の人の動きが、上り坂に押し上げるか、下り坂に突き落とすかを握っているいうことです。
 戦国武将の奇襲攻撃の話ですが、まさか攻めてこないと思うことと、そのまさかをつくこと。まさかの油断を突くことが大事との教えです。
 初めから無理と決め付けることはない。先々、起こるかもしれない不幸ばかりを考えることこそが不幸だと、このセリフに関しては、以前、このブログでも書きました。
 「一か八か」という言葉にも感じが似ていますが、人生の中で、「えいや~」という時がありますよね。

 このまさかの時の振る舞いが、その後の人生を決めるのであり、そのまさかの時に決断できるために、日頃より情報を集め経験値を高めているのでしょう。すべては日頃が大事ということですね。

2011年5月6日金曜日

引き際を知ることが成功の道

 前に進むことは誰にでもできる。引くことができるものは少ない。引き際をとらえることが、成功の道。

 若さと力だけで、物事を突破しようとすることへの戒めのようです。引くことに勝機あり。投資も同じです。いかに損失を少なくするか、つまりはロスカットができる者が、投資で勝てる者なのです。ここは判断を誤ったと素直に認め、いかに損失を受け入れるかが重要です。損失を最小限にとどめることはそうたやすいことではありません。なにせ、損を心から受け入れなければならないということですから、勇気のいる決断です。

 何事においても、攻める局面ばかりではありません。攻めは最大の防御とも言いますが、局面における冷静な判断なくして、引き際を悟ることはできません。
 奥が深い言葉ですね。

2011年5月2日月曜日

努力と根性だけでは戦いにのぞむ資格なし

 戦国武将の話です。運も実力。天が味方してくれることも多々あります。いざ決戦という時に雨が降り、馬の気配をなくし、存在をかき消してくれることがあります。織田信長が世の中にデビューした桶狭間の戦いがそれです。人数で圧倒的不利な局面を逆転したのは、まさに雨でした。霧が勝敗を分けることもあります。武田・上杉の長きにわたる川中島の合戦では。霧は重要な要素でした。

 勢いだけでは勝てないことも多くあります。桶狭間の戦いもそうですが、大内方陶軍の大軍団を、知略を持て小軍隊を勝利に導いた厳島の戦いは、まさに毛利元就の、相手の性格をうまく利用した戦いでした。
 努力は必要です。しかし、努力は結果が出て初めて報われます。努力だけでは、けっして勝つことはできません。努力は無駄にはなりませんが、結果を導き出すものではありません。ましてや根性だけで層にかなるのはスポコンアニメの世界だけです。
 かつて「チャンスは平等、結果は不平等」という言葉をこのブログで書きました。また、「努力した人にしか運は来ない」も書きました。努力と根性は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。それだけではまだ成功までには足りないのです。

 頭です。頭がよくなくては決して戦には勝てません。なによりも強い武器は「頭」です。一流のスポーツ選手で、子と自分の競技のことで無知な人はいません。トレーニング方法も効率的に考えています。運だけでのし上がった人でも、その後、自分の足りないところを自覚して、補う努力をしています。
 竹中平蔵氏は「頭で汗をかく」などと表現していましたが、肉体労働だけが汗をかくことではないのです。「諜略大木は勝ち、少なきは負け」こtrは出雲の国主、尼子経久の言葉です。諜略は、人に嫌われ、性格が悪くなりそうですがね。あえて鬼になる気構えなくして、戦いには勝てませんからね。