2012年10月22日月曜日

夢をあきらめたら負け

家計における収支は、支出が減らない状況下で、収入が増えないというジレンマが、大きなフラストレーションとなっているのでしょう。

 バブルという、ある意味、贅沢を覚えた環境で、なかなか支出は減らない感じです。100円ショップ、ネットオークション、コストコ、フリーマーケットと、確かに、物欲を満たすのに大きな費用は掛からない選択肢は増えました。

 それでも、満足感と言う、心の欲求は、どこかで浪費が伴うことがあります。ぜいたく品を買うという衝動は、どこかににあるのでしょう。いまや日本全体が、フラストレーションに凝り固まっているのかもしれませんね。

  生活のサイズが小さくなると、当然経済も縮小します。政府や中央銀行による株価対策を行っても、消費者マインドが冷えていれば、景気は良くなりません。 もっとも、消費マインドが冷えているというよりも、縮小しているというのが正しいのかもしれません。デフレの恐ろしさは、モノの値段の下落にありますか ら、それに満足しなくても、そのサイズに生活や収入が合わそうとする動きは、なかなか止められないのでしょう。

 収入に対するどん欲さ は、「欲」ではないにせよ、「夢」のダウンサイジングを生みます。あきらめではなく、手に届く大きさを求めるようになってしまうのでしょう。そもそも、実 力以上のものを夢見ることがわからないというのは恐ろしいことです。それは発展や成長がないということになってしまいます。

 こんな世の中に誰がしたという感じです。これが格差なのでしょう。格差の始まりは、夢をあきらめるのかどうかにかかっているのでしょう。

 ソフトバンクの孫正義氏も、決して財閥ではなく、自ら成功を切り開いたのだと思われますが(実際はいろいろあるのでしょうが一応、表面的では)、海外へのM&Aを仕掛けるスケールの大きさとは対照的な世界も、これもまた現実なのでしょう。

 着実に、格差は広がっています。

 そんな中での、花巻東高校160キロ右腕の大谷翔平投手のメジャー挑戦は、拍手を送りたいです。

 私たちが夢を持つためにはどうしたらよいのでしょうか。日本人が自信をなくしているのでしょうかね。今必要なのは自信を取り戻すことなのかもしれませんね。