宮城県ゆかりのアーティストが集まって、「みやぎびっきの会」を結成し、歌声を被災地にというイベントの紹介がありました。いろんなところで、チャリティーは行われています。
それに参加したさだまさしさんが「僕たちは、被災された時には何の役にも立たない人間ですが、少し落ち着いてきて、さあこれからという時には役に立つ人間です。」とおっしゃっていました。
東日本大震災の被災の映像を見て、その後のニュースを見るたびに、いかに自分は、ファイナンシャルプランナーやコンサルタントの資格は、こんな時に無力なのかと痛感していました。何もできることはない。木材ひとつ運ぶこともできず、資金援助する余裕もない。なんと情けないとずっと思っていました。
少し前、NHKで「再開」をテーマに、笑福亭釣瓶さんとさだまさしさんが、被災地を訪れ、いろんな人と再会する番組がありましたが、なぜだか涙が止まりませんでした。
歌を歌う、演技するなど、形のないものを極める人たちは、ある意味、時間というものを提供しています。空間とか空気でもいいかもしれませんが、見てくれるひとに、空間を共有してくれる人に「感動」を与えることを使命とされています。
いま、震災から時間が経過し、少しずつまわりを冷静に見ることができるようになった心に、優しく語りかけることができるようになったのかもしれません。だからいま、彼らは立ち上がったのでしょうか。
私にもきっとできることがあると思います。さださんの言うような「こんな時に役に立つ」人間になれるのでしょうか。いや、そういう人間になりたいです。