2011年6月12日日曜日

「頼みごと」は“試され”ごと

 昨日、飲食店チェーンオーナーの方とお話をした際に、教えて頂いた言葉です。「頼まれたこと」を、ただそれだけをするのではなく、相手に分かりやすく、見やすく、あるいはこうすれば相手のためになるという、一工夫して、頼まれたことを、よりスピーディーに行うことで、確実の信用を得ることができます。つまりは人にものを頼むことで、その人を試しているのだという教えです。

 「一」をいって「十」を知るという言葉がりますが、今どきの人は(なんて年よりくさいセリフでしょう)、なかなか「一」をいって「十」を知る行動をとる人は非常に少ないです。マニュアル化とリスク回避行動、さらには変な効率化追求などから、人は、必要以上のことをしなくなりました。それが無難に世の中を生きていく方法と思っているのです。私が今どきの人間と付き合いたくないのは、おそらく、絶対的な価値観が異なるからでしょう。

 頼まれたことを確実に行うのは当たりまえで、それ以上のことを想像して、あるいは相手の身になって、すすんで行うことに、信頼が生まれ、自分の価値を相手に認めてもらうことになるのだと思います。