2011年5月2日月曜日

努力と根性だけでは戦いにのぞむ資格なし

 戦国武将の話です。運も実力。天が味方してくれることも多々あります。いざ決戦という時に雨が降り、馬の気配をなくし、存在をかき消してくれることがあります。織田信長が世の中にデビューした桶狭間の戦いがそれです。人数で圧倒的不利な局面を逆転したのは、まさに雨でした。霧が勝敗を分けることもあります。武田・上杉の長きにわたる川中島の合戦では。霧は重要な要素でした。

 勢いだけでは勝てないことも多くあります。桶狭間の戦いもそうですが、大内方陶軍の大軍団を、知略を持て小軍隊を勝利に導いた厳島の戦いは、まさに毛利元就の、相手の性格をうまく利用した戦いでした。
 努力は必要です。しかし、努力は結果が出て初めて報われます。努力だけでは、けっして勝つことはできません。努力は無駄にはなりませんが、結果を導き出すものではありません。ましてや根性だけで層にかなるのはスポコンアニメの世界だけです。
 かつて「チャンスは平等、結果は不平等」という言葉をこのブログで書きました。また、「努力した人にしか運は来ない」も書きました。努力と根性は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。それだけではまだ成功までには足りないのです。

 頭です。頭がよくなくては決して戦には勝てません。なによりも強い武器は「頭」です。一流のスポーツ選手で、子と自分の競技のことで無知な人はいません。トレーニング方法も効率的に考えています。運だけでのし上がった人でも、その後、自分の足りないところを自覚して、補う努力をしています。
 竹中平蔵氏は「頭で汗をかく」などと表現していましたが、肉体労働だけが汗をかくことではないのです。「諜略大木は勝ち、少なきは負け」こtrは出雲の国主、尼子経久の言葉です。諜略は、人に嫌われ、性格が悪くなりそうですがね。あえて鬼になる気構えなくして、戦いには勝てませんからね。