2007年10月10日水曜日

「SiCKO」を見ました。

 先週、マイケル・ムーアの「シッコ(SiCKO)」を見ました。「華氏911」も見ましたが、この映画は「テロより怖い」のキャッチフレーズの通り、かなり深刻な内容でした。

 先進国では唯一、皆保険制度が無い国がアメリカです。民間の保険に入っていないと満足な医療も受けられない、人間としての存在を否定されているような感じです。健全な体を金で買う。資本主義の究極の形とでも言いたいのでしょうか。

 フィルムの中では、皆保険制度は社会主義であるという台詞が何度も出てきます。政治家が国民全員が医療を受けることができる制度を「社会主義」と言うことで切り捨てています。切り捨てられた人々は、国民3億人の内の5,000万人だそうです。

 一部の企業の利益のために、国民の健康が維持できない国がアメリカのようです。この恐ろしい現象が日本にもやってくるかもしれません。郵政の民営化はその前段階という説もあります(かんぽの民営化)。世界に誇れる日本の皆保険制度は大丈夫でしょうか。