2008年1月21日月曜日

道路特定財源について

道路特定財源
 国土交通省のホームページを見ますと、道路特定財源とは「道路の整備とその安定的な財源の確保のために創設されたものであり、受益者負担の考え方に基づき、自動車利用者の方々に利用に応じて道路整備のための財源を負担していただいている制度」となっています。「特定財源」ですから、その税金の使われ方が“決まっている”、この場合は“道路整備に使うための税金”と言うことです。
暫定税率って何?
さらに、通常の税率ではお金が足らないので、今は税金を上乗せしています。それが今話題の「暫定税率」と呼ばれるものです。この「暫定税率」に関して同ホームページでは「立ち遅れた道路整備を推進するため」として通常の税率を引き上げ、「揮発油税で2倍、自動車重量税で2.5倍」に設定しています。この「暫定税率」を設けている法律が今年3月で終了するので、通常国会で、向こう10年間法律を延長するというのが政府案です。
こんなに税金がかかっています
 体的には、ガソリン1リットルに対して、現在税金は、国税、地方税併せて「53.8円」かかっています。通常の税額は国税で1リットルあたり「24.3円」ですが、暫定税率というものがあって、今は2倍の「48.6円」、地方税も本来の1リットルあたり「4.4円」が「5.2円」となっています。純粋のガソリンだけの価格だと1リットルで“100円”もしないと言うことになります。さらに、ガソリン本来の価格に税金を上乗せして、その総額に消費税が課せられています。つまり納める“税金”に「税金」がかかっているということになります。ちなみに経由1リットルあたりの税金は「32.1円」で、これはすべて地方税になています。
道路特定財源の見直しについて
 この“道路整備”にしか使えない目的税(特定財源)を、何にでも使えるようにしようというのが「一般財源化」と言うことですが、一方で、道路整備の目的で使わないのであれば、「暫定税率」そのものを廃止仕手、ガソリン価格をもっと下げろという声もあります。世界的に原油価格が高騰する中、今まで知らなかった「道路特定財源」について、よく考えましょう。