2011年1月6日木曜日

下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し

 言葉の中の「一寸」は3cmです。
 戸や障子の閉め方一つで、その人の品性がわかるそうです。品性の卑しい者は、戸や障子を占めるときに一寸ぐらい締め残し、のろまは三寸ぐらい締め残し、馬鹿は開けっ放しにするという意味だそうです。「下種」とは、「下衆」とも書き、品性が劣っていたり、能力が不十分であったりする者のことです。
 今の家では、障子やふすまは少ないですが、現代版の馬鹿は、「とびら」を開けっ放しにするのでしょうか。最後まで扉を閉めないのが「下種」でしょうかね。
 とびらをあけたら、後ろを振り向いて、きっちりと占めるというのは習慣の問題です。家庭のしつけでしょうかね。子供は子供、親は親とは言いますが、子供のすることはその家庭がみられることで、イコール親の評価でもあります。そう思わない親が多いのでしょうか。
 この言葉はインターネット上で、ふと見つけた言葉なのですが、なぜか心に残って書き留めたものです。自分を振り返ると、きっちりと戸は閉めていると思います。だからと言って「下種」でないとは言い切れませんかね。