2012年5月5日土曜日

大義を背負ったときに、人間は一番強くなれる

大義を背負ったときに、人間は一番強くなれる...日本航空再生に向かっていた時の稲盛氏の言葉です。安岡正篤翁の言葉にも「気の師」と言うのがあります。「師」は「すい」と読むそうで、志は精神の大統力であると書いています。「気の師」を「これ人の命であり、木の根であり、水の源である。もし志が立たねば精神は活動しない」と書いています。

 行動は精神がささえます。その精神が揺らいでいるうちは前には進めません。まさに「木の根」です。スピリチュアルの世界でも「根のチャクラ」と言うのがあり、ここがしっかりしていないとふわふわし、邪を寄せ付けることになってしまうというのだそうです。何事もどっしりと構え、基本がしっかりとすることが大事ですね。

 志を持つことがどれだけ重要か。使命とでもいうのでしょうか。生きる使命、なぜ生きているのか、いや生かされているのか。何をなすべきか...深いですね。

  迷うことはいくらでもあります。つらいこともたくさんあります。つらいことを試練と前向きに受け止めることは、なかなか強い気持ちがないと厳しいです。それを支えるのが志なのでしょうか。

 ちなみに、「大義を背負ったときに、人間は一番強くなれる」と言う言葉は、日本航空再生に関しては、稲盛氏の後を引き継いだ植木社長が、稲盛氏に言われた言葉だそうです。まさに稲盛イズムでしょうか。大リストラを迫られ、社員をカットしなければならない苦しい立場でした。人を減らすことと、長年パイロットであったことから安全性とのはざまで、大きく揺れ動いていたそうです。

 「小善は大悪に似たり、大善は非常に似たり」これも、稲盛現会長から、当時言われた言葉だそうです。涙を呑んでリストラを断行したということです。ただし、安全性を確保できなければ飛行は中止するという判断を植木社長が行うことを条件に、リストラを行ったということだそうです。

 「大義を背負った時に、人間は一番強くなれる」と「気の師」、訴えたいことは異なるのかもしれませんが、なぜか、この二つの言葉を同時に思い出しました。まだまだですな~