2012年5月21日月曜日

思考の三原則

安岡正篤翁の言葉に「思考の三原則」というのがあります。物事を考えるときに、それが特に難しい問題であればなおさらで、いつも三つの原則に基づいて考えるそうです。

まず一つ目は、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること
第二は、物事の一面にとらわれないで、できるだけ多面的に、できれば全面的に見ること
そして第三は、何事によらず枝葉末節にとらわれず、根本的に考えること

以上が「思考の三原則」です。

目先だけでみたり、一面的に考えたり、枝葉末節からだけで見るのと、長期的、多面的、根本的に考えるというのとでは大変な違いであると指摘されています。つまり、その結果がまったく正反対ということになるそうです。

物事が煮詰まると体を動かせと言われたこともあります。部屋の掃除をしたり模様替えをするのもいいそうですよ。ちょっと話の流れからそれましたかね...

難題にぶつかったときこそ、この三原則に立ち返ることだそうです。どうしても目の前の事象にとらわれることがあり、それで思考が堂々巡りすることがよくあります。とにかく物事のとらわれないことです。宇宙から地球を見る感じを、いつも心がけることが大事です。

この「思考の三原則」も日頃の習慣づけが大事です。習慣が人を作り育てます。常に意識して、この三原則にたって物を見る習慣をつけることが、初めて教えを会得することになりますからね。聞くだけ、感心しているだけではダメですね。