2012年6月20日水曜日

聞き上手について

「聞き上手」と言われますが、どういう人のことを言うのでしょう。相手が気持ちよくなんでもしゃべってくれる環境をつくれる人のことでしょうか。

 聞き上手になるうための解説書はたくさんあります。しかし、相手がいくら多くをしゃべってくれても、それだけで何が良いことなのでしょうか。そもそも、何のために聞き上手にならなければならないのでしょうか。

 話下手だから聞き上手になるという意見もありますが、それは何の意味があるのでしょうか。人とのコミュニケーションをとるだけのテクニックだけなら、無理して人と付き合わない方がいいですよね。

 聞き上手とは、相手から、自分のためになることを聞き出す、専門知識を引き出すことではないでしょうか。つまり、相手からの情報を自分のこれからに生かしてこそ、はじめて聞き上手を目指す意味が生まれてくるのだと思います。

 相手が気持ちよくべらべらしゃっべってもらっても、聞いているだけでは疲れます。何も残りません。その内容が肝心で、それを知ることで、自分の知的欲求が満足するもよし、これからに生かせるもよしということで、はじめて人の話を聞く意味が生まれるのでしょう。そのために聞き方を勉強する、相手の専門知識を引き出すテクニックを学ぶことはよいことだと思います。

 自分が接するあらゆる人から、その専門知識や体験を聞き、わがものにすることができれば、疑似体験ができますし、多くを学べると思います。