2007年7月12日木曜日

景気回復は本当?倒産企業は増えているよ

 参議院選挙告示前の記者クラブでの各党首討論。お粗末というか中身がないというか、各党のピーアール合戦で、具体的討論にかけた内容だったと感じます。自民党安部総裁は、一貫して景気の回復を主張していました。

 1月~6月の倒産件数は前年同期比16.6%増えていると民間調査会社「帝国データバンク」が発表しています。とくに第三セクターの倒産は上半期最高だったそうです。北海道夕張市のホテル・スキー場運営の夕張観光開発などです。

 民間企業の倒産は3パターンに分類されるそうで、まず、談合摘発や不正会計による経営破綻「法令違反型」、原油や木材などの資源価格高騰による経営破綻「原燃料高型」、起業家の経営手腕の未熟さによる経営破綻「ベンチャー失敗型」の3つだそうです。

 帝国データバンクでは、今年の後半のかけて貸出金利の上昇による中小・零細企業の倒産がさらに増えそうだと指摘しています。

 株価上昇と景気にはタイムラグがありますが、我々庶民の生活に於いて実感する景気回復はまだまだという意見が多いようです。景気が良くなったと、めちゃくちゃ儲かっているとは、日本人は奥ゆかしいので発言しないとは思いますが、少なくとも、中小・零細企業は切り捨てられているような気がしますね。