安岡正篤翁の言葉に「対処一処」があります。
「心に一処に対すれば、事として通ぜざるなし(対処一処無事不通)」という言葉で、物事と自分自身を一緒にし、その物事に精神集中させ、自分を変えることで、物事が解決するという発想でしょう。
「事として通ぜざるなし」
気持ちを集中し、何事にも、一生懸命まじめに取り組めば、事は成せるという意味だそうです。自分が昇華することで、物事はどんどん解決していくものだそうです。
物事の本質は自分自身の中にある。問題は、その置いていることの中にあるのではなく、それを起こしている自分の中にあるので、自分が変われば問題は解決するというのです。
禅の世界のような話ですが、物事に取り組む姿勢が変わるのでしょう。また、人のせい、出来事のせいばかりしていると、解決の糸口が見えなくなることがあります。問題の解決の糸口は自分の中にあるという観点で見れば、解決策が見つかるのかもしれませんね。ようは、問題への取り組む姿勢を変えることでしょう。
いま目の前に起きていることは、自分自身が引き寄せたことで、因果応報ではないですが、自分自身の心が引き寄せているのです。自分自身が昇華すれば、悪いことは寄ってこないという、スピリチュアルな考え方があります。
まあ、だいたい、欲が悪を引き寄せることがありますね。 欲がすべてですかね。人間、欲には弱いですからね。強い精神力が必要です。