2011年2月17日木曜日

顔で泣いて心で笑う

 顔で笑って心で泣いて・・・は聞いたことがあります。やせ我慢のようなものですね。「男はつらいよ」で、寅さんがよく使っている言葉で、変な男の美学のように使われることがあります。
 劇中でも、何作目かで、甥っ子の吉岡くんが後藤久美子が嫁に行くのを妨害した時に、寅さんが、吉岡くんにたしなめていた時のセリフでもあります。そこに、浅岡ルリ子群するリリーさんが、寅さんに「あんたは馬鹿よ」となじります。自分の気持ちに正直になれないのは臆病で卑怯だ。女心が全然わかっていないといわれます。
 最近の男子は、女性に好きだと告白しないそうです。断られるのが嫌だからそうで、その手前で、チャレンジをやめてしまうそうです。逆に女性の方が強いですよね。どうも、若い男子とはそりが合わないようです。
 顔で泣いて心で笑うぐらうでないと男の世は渡れぬは、義母が娘に言っているシーンでしたが、女を武器に、顔で泣いて見せて男を手玉にとって心で笑うグラウでないとだめだという、したたかさを教えているシーンでした。娘の夫の浮気に気づき、知らぬふりをすればよいか、なじった方がよいかの相談の時の言葉です。我慢せずに、嫌なものは嫌だと言えとのアドバイスでした。
 いやはや女は強い。弱いところをわざと見せるしたたかさは、男の場合は、妙なプライドがありますからね。なんか妙に共感してしまいまた。